不妊治療の費用について

今日は、不妊治療にかかる費用について説明したいと思います。

不妊治療には保険が適応されるものと適応されないものがあります。

また、治療内容や病院によって費用も様々に違ってきます。

高度生殖医療(体外受精・顕微授精)は保険適応外となります。

ただし、高度生殖医療(体外受精・顕微授精)には特定不妊治療費助成制度があります。

助成金額は各都道府県の自治体によって違いますのでご確認下さい。

特定不妊治療費助成制度とは?

ここでは、不妊治療費の一例を紹介したいと思います。

治療内容によって費用には個人差がありますので、あくまでも目安としてご覧下さい。

(保険)と表記してあるものには保険が適応されます。

■初診時

初診料(保険) 820円

子宮卵管造影検査(保険) 1,590円

超音波検査(保険) 1,650円

血液で感染する病気の検査 約10,500円
※B型肝炎・C型肝炎・HIV・梅毒・成人T細胞白血病の検査
血液型確認もされる場合は、580円加算

精液検査(保険) 340円

精子凍結保存 (1回分)21,000円
※回数が増えるごとに10,500円加算

精子冷蔵保存 (1回分)31,500円

スプレキュア・ナサニール 18,900円
※疾患によって保険がきく場合あり

■女性の検査

子宮卵管造影検査(保険) 1,590円
※可能であれば初診時に検査

LH-RH検査(保険) 6,050円

LH-RH、TRH検査(保険) 10,920円

腹腔鏡検査(保険) 30,000〜85,000円
※泊まる部屋によって若干費用の差あり

■男性の検査・精子凍結

精液検査(保険) 340円
※可能であれば初診時に検査

精子凍結保存 (1回分)21,000円
※回数が増えるごとに10,500円加算
※可能であれば初診時に保存

精子冷蔵保存 (1回分)31,500円

EPSP
睾丸を切って精子を採取します。(精巣上体に精子がいる場合)

(手術費用)31,500円 (処理費用)31,500円
(凍結1本)16,800円 (雑費)2,000円

※精子凍結は1本分の費用(1年間保存料を含む)
[例] 15本凍結できた場合は、252,000円
※1回の治療で複数本使用する場合あり

バイオプシー、精巣生検査
睾丸を切って組織を検査します。

(検査:保険)7,000円

(処理費用)42,000円 (雑費)2,000円

後期精子細胞を採取(精巣内に精子がいない場合)

(凍結1本)12,600円
※精子凍結は1本分の費用(1年間保存料を含む)
[例] 15本凍結できた場合は、189,000円
※1回の治療で複数本使用する場合あり

■人工授精(AIH)

人工授精 15,750円〜26,250円

FF-AIH 26,250円

(精子運動率が悪い場合に処理をして人工授精をする方法)

■体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)・卵管内移植(GIFT・ZIFT)

体外受精(採卵、胚移植の費用を含む)
262,500円〜 (雑費)4,500〜5,300円

※2回目から減額あり
※顕微授精や長期培養の場合は費用加算

余剰胚凍結 (1本)
31,500円 1本につき、3〜4個の胚を凍結します。

長期培養 (3日目) 10,500円
長期培養 (4日目) 21,000円
長期培養 (5日目) 31,500円
長期培養 (6日目) 42,000円
※採卵から戻しまでの日数
※体外受精を行い、長期培養が必要な場合の加算費用

全胚凍結(採卵、凍結1本分の費用を含む)
157,500円 (雑費)2,600〜3,500円
※採卵後すべての分割卵を凍結する方法
※2本目より、1本につき31,500円加算
※1本につき、3〜4個の胚を凍結します。

凍結胚移植 126,000円(雑費)1,900円
※凍結した胚を融解して戻す方法
※融解後に長期培養した場合は、培養費用(上記)が加算

顕微授精 (1〜3個) 10,500円
顕微授精 (4〜6個) 21,000円
顕微授精 (7個以上) 31,500円
※体外受精を行い、顕微授精が必要な場合の加算費用

卵管内移植(GIFT・ZIFT法) 315,000円(雑費)15,000〜25,000円
※1泊入院が必要

アシステッドハッチング 21,000円

透明帯除去 21,000円
※採卵できなかった場合 73,500円 (雑費)2,600〜3,500円
※体外受精で採卵できなかった場合

※受精しなかった場合 105,000円 (雑費)2,600〜3,500円
採卵できたが、精子と受精しなかった場合

※分割しなかった場合 105,000円(雑費)2,600〜3,500円
採卵後、受精したが、分割しなかった場合
顕微授精、長期培養を行った場合は、費用が加算

■凍結保存更新料

精子・分割卵の凍結保存は何年でも可能ですが、1年ごとに保存更新料が必要となります。

患者様のプライバシー保護のため、更新のない場合は、保存終了日から2ヶ月経過した時点で自動廃棄となります。

凍結保存更新料(1年間延長)
(1本分)52,500円
※2本目より、1本につき10,500円加算

■不育症

リンパ球移植 (1回)21,000円

不妊治療費は何故高額なの?

高度生殖医療(体外受精・顕微授精)の費用は日本全国バラバラです。

保険適応外なので、その医療機関の自由な裁量により費用が決まっています。

では、どのように決めているのでしょうか?

費用の高いところの特徴は下記の通りです。

・土地代が高いところ

・スタッフの数が多く、よく教育されている

・設備が充実している

ようするに地代や人件費の高いクリニックは都市部の便利な場所にあり、きめの細やかなサービスをしてくれるけれど、治療費も高いということになります。

クリニックの経費も大きなものになっているということです。

しかし、逆に地代や人件費の安い地方のクリニックで治療すると費用も安めになるということです。

場合によっては2倍程度の差が付くところもしばしば目につきます。

不妊治療の場合、『価格が安いから良い』というわけではないと思います。

公立の大学病院などの場合は10万円台で体外受精を行っていますが、そんなに多くのスタッフを使えないのでなかなか妊娠率が上がらないという現状があります。

よって、体外受精などの高度生殖医療を受ける予定であるなら、過去の実績をきちんと調べる必要性があると思います。

ホームページ等で記述をしていない場合は実績がないかもしれないのできちんと質問をすることが大事です。

費用についても悩まれているドクターは多く、患者さんの負担をいかに少なくしていくのかを常に考えて治療をされているドクターも増えてきています。

病院を選ぶ基準については、『利便性』『治療のレベル』『経済的な事情』『仕事の都合』『医師やスタッフとの相性』などを総合的に考えた上で選ぶとよいかと思います。

都市部の場合は選択肢が多いので大丈夫ですが、地方の場合はあまり選択肢がないので、難しい部分があるとは思います。

よって自分なりに調べて医師と共に治療を進めていく姿勢が大事だと思います。
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